コモンズフェスタ2020参加の催しはどれもどれも個性派ぞろい! その魅力を参加者が紹介し合う相互紹介企画です。
1/17(金)開催の『災害とアーティスト~もしもあなたが被災したなら~』の魅力を、『表現者たちのカタリバ』を企画されている中嶋悠紀子さんにご紹介していただきます!
「The First Action Project」(以下、TFAP)は2018年に発足した、震災を経験した地域の舞台芸術団体によるネットワーク事業です。現在は仙台のARCT(アルクト)、熊本のSARCK(サルクック)、そして大阪のDIVE(ダイブ)の3地域で結成されており、災害時にアーティストによる支援の方法や、情報提供のための仕組みづくり、アーカイブの作成を目的としています。
今回のワークショップでは、過去の事例を扱いながら、アーティストにどんな支援の方法があるのかを考える時間を持ちます。被災者・支援者・観察者のそれぞれの立場に視点を変えながら考えを深めるワークショップになるようです。
企画者であるののあざみさんにお話を伺うと「この支援の方法が正しい」という正解の知識を得る場では無く、いかにそこに正解が無いかということを知る場になって欲しいとのことでした。実際の現場では、何が出来るかを知ることより、出来ないことを思い知らされることの方が圧倒的に多いからだそうです。
しかし、経験を蓄積していくことで、また、地域間の連携を深めていくことで、支援の可能性は広がっていきます。正解が無いからこそ、被災地に耳を傾ける方法、寄り添う姿勢にフォーカスが当てられるのではないかと私は予測します。
2011年の東日本大震災が起こった時、私は應典院の演劇祭SPACE×DRAMAに参加していました。当時、参加団体が集う制作者会議でも、「被災地から遠く離れた大阪で私達に何が出来るのか?」が議題になりましたが、参加団体それぞれが単体で出来る事、想像出来ることはとても限られたもので、途方に暮れたのを覚えています。あの時、TFAPのような地域の連携や情報のプラットホームになる場があれば、私達の行動ももっと広がりを持たせる事が出来たのではないかと思います。
来たる災害への備えとして、まずは過去の経験を知ること。そして他地域や、このようなプラットフォームと繋がりを作っておくことは、将来的に大きな力へと繋がっていくでしょう。プロ、アマチュア、趣味、関係ありません。ものづくりに携わる人は、是非一度、足を運んで頂ければと思います!!
中嶋悠紀子
(『表現者たちのカタリバ~ハラスメントのないチームづくり~』)
災害とアーティスト~もしもあなたが被災したなら~
【ワークショップ】 会場:本堂
1月17日(金)19:30~21:00

TFAPワークショップ
「今、ここで、私たちアーティストには何ができるだろうか?」――25年前の阪神淡路大震災より、被災地のアーティスト達は激しく葛藤してきました。混乱する被災地で、果たしてアートは不要なのか。実際に被災し、アートによる被災者支援を行ってきた方々をお呼びし、その経験知に触れるワークショップを開催します。
TFAP(=The First Action Project)は、DIVE(大阪)、ARCT(仙台)、SARCK(熊本)の、国内で震災を契機に立ち上がった舞台芸術に携わる三地域の団体によるネットワーク事業体です。各地のこれまでの経験を生かして有事の際の支援の仕組みづくりを行うこと、また知見のアーカイブを目的とし活動しています。
進行 | ののあざみ、鈴木友隆(DIVE=大阪) |
ファシリテーター | 野々下孝、鈴木拓(ARCT=仙台) 松岡優子(SARCK=熊本) |
対象 | アーティスト、自ら表現活動を行っている方 ※一般の方は見学も可能です。 |
企画 | NPO法人大阪現代舞台芸術協会(DIVE) |
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